Internet Explorerサポート終了とその後

はじめに

2020年より徐々に縮小していたInternet Explorerのサポートが完全終了となりました。
今回はInternet Explorerのサポート終了に伴う影響や代替手段について解説します。

Internet Explorerサポート終了

Internet Explorer(IE)は、2022年6月16日(日本時間)をもってサポートを終了しました。

Windows用のウェブブラウザとして1995年に公開されてから、Internet Explorer11まで25年以上にわたる歴史に幕を下ろし、後継ブラウザとしてMicrosoft Edgeが提供されています。

Microsoft公式:Internet Explorer 11 はサポートを終了しました

サポート終了になるとどうなるのか?

今回のサポート終了は、単にサポートが終わる(セキュリティ更新プログラムの配信が停止する)だけではありません。

Internet Explorer自体が起動できなくなり、後継であるMicrosoft Edgeが起動するよう、段階的に移行措置が行われます。
まだ移行措置が行われておらずInternet Explorerが利用できている場合は、速やかに別のブラウザをご利用ください。
サポート終了後も利用し続けた場合、セキュリティプログラム等の更新がないため、脆弱性を突かれ、マルウェア等の被害を受ける可能性があります。

Internet Explorerの代替手段

主流のブラウザと特徴をご紹介します。

Microsoft Edge

同じMicrosoft社のブラウザMicrosoft Edge(エッジ)です。

Windowsには、プリインストールされているため、改めてインストールする必要がありません。
無意識のうちにMicrosoft Edge使っている方も多いのではないでしょうか。

Windowsだけでなく、Linux、macOS、iOS、Android のサポート対象のバージョンで利用できます。

Microsoft社のSharePointをご利用の方は、ブラウザもMicrosoft Edgeだと相性がよく便利です。

Internet Explorerサポート終了以降も、IE モードを利用しIEベースで構築されているWebサイトやアプリをMicrosoft Edge上で利用できます。

Microsoft Edge公式サイト

Google Chrome

その名の通り、Googleが作成しているブラウザGoogle Chrome(クローム)です。

起動や動作が速く、ブラウザに様々な機能を追加できる拡張機能が豊富に公開されています。

Google Chrome上でGoogleアカウントにログインしていれば、ブックマークやパスワードなどの一括管理や、Google関連サービスとの連携がとても便利です。

Google Chrome公式サイト

Mozilla Firefox

プライバシー保護機能が標準搭載のブラウザMozilla Firefox(ファイヤーフォックス)です。

ソーシャルトラッカーをブロック、既定でサードパーティトラッキングCookieをブロック
フィンガープリント採取と暗号通貨採掘もブロックしています。

Google Chromeより歴史が長く、アドオンやテーマなど拡張機能が豊富です。

Mozilla Firefox公式サイト

まとめ

Internet Explorer終了に伴い、別のブラウザを利用することになります。
前述した通り、まれにInternet Explorerでしか閲覧できないサイトは、Microsoft Edgeの「IE モード」を利用することで閲覧できるようになります。

どのブラウザも特徴があり、便利な拡張機能があります。
ご自分に合ったブラウザや拡張機能をぜひ探してみてください。

ただし、拡張機能にも脆弱性などのリスクがあります。
ブラウザも拡張機能も、常に最新のバージョンを利用してください。
特に拡張機能は公式なポータルから配布されているものを利用し、最終更新日を確認するようにしてください。
長期間更新されていないツールは、安全性が劣る場合があります。

また、便利だからと多くの拡張機能を入れているとブラウザの動作が遅くなることもありますのでご注意ください。

セキュリティエキスパート

執筆者
株式会社カイラステクノロジー
セキュリティエキスパート

セキュリティ重視のシステム「Armana」の開発、法人向けセキュリティコンサルティングを担当しています。
IT・セキュリティ・高度化するセキュリティ脅威に関する知識と、業務効率を考慮した記事をご提供します。

お役立ち情報一覧に戻る